私は捨てるのが苦手です
長い年月、低収入で生活していた弊害なのか、私は物を捨てることが苦手です。
生活が苦しい中でお金を掛けて手に入れたものを簡単には手放せないのです。
「まだこれに使えるな」
「せっかく買ったのに捨てるなんでもったいない」
そんな考えに支配され捨てられない。
でも仕事や生活環境が変わるごとに必要なものが新たに出てくるので、その度に物を購入してはどんどん部屋が狭くなるという悪循環に苛まれていました。
部屋が狭くなると広い部屋が必要で、そうなると必然的に家賃が高いところに引っ越す必要が出てきました。
なぜ私は物を保つスペースにお金をかけているんだろう・・・。
これをきっかけに、物を減らすことが家賃の削減になるのでは?と考えるようになりました。
物を手放す痛みがもたらすもの
物を減らすことを決めたことは良いものの、物を捨てることに罪悪感を抱き、ゴミ箱に不要物を入れる度に「なんでこんなものにお金を使ったんだろう」と自己嫌悪に苛まれることになりました。
「捨てることがこんなに辛いとは・・・。」
物を大事にしてきた自分にとってはかなり苦痛を伴うものでした。
そして、捨てるのが辛いと感じたのは、購入したのに活躍の出番が少なかった物=いわゆる「まだ使えるもの」であり「いつか使うだろう」と思っていた物でした。
実際に使う機会が多かった物に関しては、「今は使わないな」「もう役目を終えたんだな」と思ってすんなり捨てられるのですが、「これあったら便利だな」とか「人に良く見られたい」とか「これいいかも」という理由で買った物に関しては「まだ使えるのに!」と心が痛み、ゴミ箱に入れることにとても躊躇しました。
「本当に自分はこれが必要なのか」
「実際に使うのか」
「他人のため(見栄を張るため)ではなく自分のためになるものなのか」
つまり、この物が自分にもたらすメリットは何かを考えて物を購入しなかった結果が、この心の痛みをもたらしているのだということに気づきました。
それに気づいてからは、欲しいものが出てくるたびに上に掲げた3項目を考えるようになり、結果、物を買う機会が減りました。
心が痛むことも物が増えていくことも減っていき、お金を使う機会が減りました。
物を減らしてパフォーマンスを上げる
私たちは毎日、およそ3万回と言われる決断を毎日しているそうです。
「今からコーヒーを飲もう」
「歯磨きしなくちゃ」
こんな些細な日常の内容もあれば、
「このプロジェクトはこうやって進めていこう」
「彼女と食事にいく店の候補を探して、候補の中から1軒に決めて予約をする」
といったような仕事で重要な判断やプライベートでの行動も含みます。
判断回数が多いと「判断疲れ」という症状になり、物事を決めることに時間がかかったり、決める内容の精度が落ちる弊害が出てくるそうです。
つまり、判断回数を減らせばパフォーマンスも上がるし時間削減につながるということです。
物が多ければ多いほど私たちは判断に迫られ、時間を削られ、パフォーマンスも下がります。
「物が多くて必要なものがすぐに見つけられない」
「これを捨てよう、片付けよう」
「部屋が散らかっていて気が散る」
このようなことが頻繁に起きるのです。
ビジネスパーソンは仕事中に1日30分(年間150時間)、プレイベート(家庭内)では1日10分(年間60〜63時間)を探し物を探すことに費やしているというデータがあります。
物を減らして判断回数を減らす。それに伴って仕事のパフォーマンスをあげて削減できた時間を有効活用できる。
仕事の評価もあがり、プレイベートに使える時間も増える。まさに一石二鳥です。
アップル創業者のビル・ゲイツ氏は毎日同じ服を着ることで「何を着ようか」という決断を減らしていたという話は有名です。
私もつい最近、毎日仕事に着ていく服を決めて朝の時間を有効活用できるようになりました。
どのように断捨離を進めていったか
私が参考にした書籍が2つあります。
①「1日1つ、手放すだけ。好きなモノとスッキリ暮らす」(著者:みしぇる氏)
②「ミニマリスト式超片付け術:散らかった部屋を整理する10の特効薬」(著者:なにおれ氏)
①の書籍では、1日1つ物を捨てて、時間をかけて物を減らしていくことを勧めています。
好きなものだけに囲まれて好きなものを使って快適に過ごすことが、人生を見つめ直すことであることを説いています。
捨てる物は、不要なレシートや明らかなゴミでも構いません。
とにかく何でも良いので1日1つ物を捨てることを継続することで「捨てることに慣れる」ということが重要だということなのだと思います。
私はもったいない精神が強く物を捨てることに抵抗がありましたが、これをやり始めて少しずつ物を手放すことができてきました。
ただ、私はレシートやゴミを捨てることは今まで問題なくできていたので、「捨てた感」を感じられませんでした。
これを踏まえて「ゴミ以外で何かひとつを手放す」ことを目標にしました。
そこで気づいたのが「何を手放すことが正解かわからない」「部屋を整理していく進め方がわからない」ということでした。
そのタイミングで出会ったのが②の「ミニマリスト式超片付け術」です。
この書籍では、片付けを進める方法として以下の3つの基本を抑えた上で、3つの賞味期限を基準に手放すか残すかを判断し「整理」を行うことを説いています。
「整理」とは「不要なものを取り除くこと」。つまり整理をすることによって自分にとって本当に必要な物がわかるようになることです。
整理を進めるにあたっての3つの基本
・整理を行うときめたエリアのものを全て出す
・必要、不要を仕分ける
・戻す
そして、そのエリアから溢れたけど捨てきれなかったものを1箇所に固めて山にしていきます。
ゴミ山をひとつにすることで見せかけだけでもエリアごとに整えられ、その山がどうなっていくかを見るだけで進捗の管理が容易になります。
3つの賞味期限
1.「機能的な賞味期限」・・・腐っている、壊れている、穴が空いているなど、本来の機能を持っていない状態のこと
2.「主観的な賞味期限」・・・もう飽きたもの、体型の変化で着られなくなった服、似合わない化粧品など、今の自分が持っていても仕方がないもの
3.「流行り的な賞味期限」・・・トレンドの過ぎたファッションやメイク、旬を過ぎた趣味など、世間的に流行りが過ぎていて、それを自分でもダサいと感じるもの
これらの基本と賞味期限に、以下の整理の理念を組み合わせると残すべきか手放すできかの判断が、今までよりも格段にしやすくなりました。
部屋を整理するための7つの理念
※書籍では10の特効薬として10の理念を解説していますが、私は以下の6つの理念を採用しました。
1.ゴミ山はひとつにする
2.無料のものは全て捨てる・・・「いつか使うかも」の「いつか」が詳細にわからないものは不要
3.用途のダブりをなくす・・・目的を果たすものは1つに絞る
4.賞味期限の切れたものは手放す・・・先述の3つの賞味期限が切れていないか
5.もったいないならメルカリに出す
6.収納を使い切ろうとしない・・・物が増えるのは収納家具があるから。収納家具を減らすことを目指す
初めて「整理」をしてみた。
平日は朝から夜まで仕事臭われており、家に帰って1つのエリアの整理を勧められるほどの時間も体力もありません。
そのため、3つの賞味期限と1〜4の理念を基に1日1つ物を手放すことにしました。
その代わり、休みの日は1つのエリアを決めて整理を行い、時間がかかっても良いので本当に必要かどうかをしっかり判断しようという方針にしました。
先日は本を読んで以降、初めての休みの日でした。
「作業机の横にあるワゴン」を今日片付ける1つのエリアと決め、物を全て出しました。
このワゴンには仕事で使う道具や文房具、爪切りなど使用頻度が高いものが多く、結果的にほとんど捨てられるものはありませんでした。
でも、複数あるボールペン(用途のダブりがあるもの)、いつか使うだろうで置いていた古いスマホの充電用コンセント(もう使わない=主観的な賞味期限)などの基準を参考に手放すことができました。
整理が終わった後、ここに置いているものは全て必要なものだということを知ることができました。
「つまり自分にとって必要なものが何か」を知ることができました。
物を取り出しやすいようにきれいに整理してワゴンに必要な物を配置し終えると、とても使いやすくなった上に必要なものだけが置かれている状態に清々しさと満足感を得ました
まとめ
断捨離によって捨てることの苦しみを感じ、その苦しみを今後はなるべく味わいたくないので、本当に必要だと思ったものだけにお金を使う。
部屋を「整理」することで自分に必要なものを見極める。
その結果、好きなものだけに囲まれて、好きなものを使って、快適に過ごせるようになること。
そしてそれが日々のパフォーマンス向上と時間の有効活用になることを書いてきました。
私はまだ少ししか手をつけられていませんが、すでにこれらのメリットを感じられています。
私のように物が捨てられなくて困っている人、部屋の片付けをどこから進めれば良いか困っている人、そして少しでも節約したいと思っている方は、ぜひ一度試してみていただきたいと思います。
そして、実際に片付けを始める前に、今回ご紹介した書籍を読んでいただき、よりご自身に合った方法にカスタマイズしてから実践することをお勧めします。
今回ご紹介した書籍は以下になります。


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